& TOKYO

   2017/01/24


「オリンピックエンブレム」に続いて、「&TOKYO」の ”デザイン(賛否)” がテレビで話題になっていた。事務所から近くなのでプロジェクトの見学に”両国新名所”に行ってきました。投稿の前に、念のため、公式サイトを確認したら「東京ブランド」のコンセプトが紹介されてました。

https://andtokyo.jp/brand/concept.html


東京ブランドとは・・・東京は、古き良き伝統が受け継がれている一方で、最先端の技術が融合し、新しい価値を生み出し変化し続ける、世界でも類を見ない多様で魅力的な都市です。東京都では、こうした東京の魅力を次のようにまとめました
ブランドコンセプト
伝統と革新が交差しながら、常に新しいスタイルを生み出すことで、多様な楽しさを約束する街。
東京の体験価値
東京の日常に根差した人・モノ・コト・街の魅力
東京独自の価値
独自の伝統と先端の文化が共存し集積する東京

「東京ブランド」の開発なのですが、” なんでこれが東京? ” という話題になりました。
”東京派”からみたらわかりにくくて当然です、東京がデザインされているのでなく、コンセプトである交差の表象として「&」がデザインされていましたから。「東京をデザイン」したのか、「コンセプトの意味をデザイン」したのか、で発生した問題のようですね。
このデザインの発表はオリンピックの商標が話題となった後なので、前都知事も、「文字としての単なる&だから、著作権問題は起きない・・・」とか会見していました。
エンブレムやロゴマークなどのシンボルのデザインは、”何を気にしながら眺めるか”によって、”多様な意見(評価)”が出てきます。一面的な議論(指摘)で、「特定の狙いや効果」を問題にされると回答するのも大変です。

エンブレムやロゴマークなどのデザインには3段階の工程があります
1 CONCEPTとして概念をまとめる(前述公式サイトに掲載されているようなこと)
2 BASICシステムとしてのマークなど基礎デザインの開発(ちらしの裏面のようなシステム化)
3 APPLICATIONとしてユニフォームなどへの展開
プレゼンの時にきちんと決めてあったはずなのに・・・
”ユニフォームの色がバラバラ”という素朴な疑問に対応できません。

(ちらし表と裏)

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次に話題になるのは↓これかも。「豊洲いちば」のキャラかも
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このキャラが日の目を見たら視聴者はどう反応するだろうか

オリンピック問題も、豊洲問題も、みんな、そのプロジェクトを受けた開発チームの実際への関わり方が根底にあるように思われます。彼らは、プレゼンして、受注して、承認もらって、仕事を終わらせた(決定までの段階)。その後の具体化場面で、どのくらい「企画通り」に事が進んだのか。そもそも決定後の「展開ツール」にかかわっていたのか・・・ビッグプロジェクトを”統制する”のは大変です。(K)

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コメント一覧

  1. KASEDA より:

    本気で自分ごととして考えると、何でも気になることが浮かんできます。自分ごととして考えるときに、立場の設定しだいで見えることが変わってきます。仕事(現場や日々の市場)は動きます。関わったなら「その後」も見張りましょう。だけど、「部分的受注」だと、なかなか全部を最適化することは難しくなります。プロジェクトのリーダー次第です。