レシートから消えるレジ担当者名を考える

 

「そもそも、なんでレシートに個人名が」と思ってしまいますが、みなさんが悩んでしまうような問題と思いますので考えてみました。

記事ページ レシートから消えるレジ担当者名を考える

これは、「プライバシーポリシーの持ち方」の問題です。
こういう事件への対処まで考えて、「プライバシーポリシー」を規定するかどうか。
たいていの人(企業)は、「ここまで考えないで」規定します。
起こりうることを全部個別に規定するわけにはいかないからです。

プライバシーポリシーでは、
自社および自社の社員の「発信のしかた」を規制するのが一般的です。
自社の社員を守る(間違いを犯さないように)ためです。

この問題には
・「プライバシーの理念の問題」
・「社員教育の問題」
・「限度問題」
が含まれています。

▼理念

その会社が、「事業(仕事での社員とお客さまとの関わり」を、どう考えているかによるのです。理念の問題であり、理念の運用(実践)の問題です。理念は、(誤解を避けるためにも)その真意を文字で開示することがとても重要です。


あなたは、お店で、あるいは営業の現場で、
どこまで、お客さまと「仲良く」しますか?

これを、
・なんでもかんでも「笑顔を忘れるな」
・お客さまは「神様」です
・お客さまに反論するな(まず認めろ)
と規定には書かれていないのですが、その企業文化の中から、その「フレーズ」だけが取り出され、「理念だから」と、上司に教育されます。

この「考え方」自体は、間違ってはいないのですが、
どんな場面にも「適用させるか(言えるのか)」というと、正確ではありません。

▼社員教育で

・「心構え」であること
・これが「理念であること」
を、しっかり「教育」しないと、社員は「いつでも笑顔で、お客さまは神様で、えらい」などと錯覚して、「サービスの鉄則」だから、笑顔は絶やせない、などとガチガチのフレーズで、おぼえてしまうのです。

大半のお客さまに対しては、「これで当然」でもよいのですが、中には、記事にあるような、「悪意の(何かのきっかけで悪意になってしまう)お客さま」も当然のこととして存在します。
「サービスの鉄則」だからと、「むやみに笑顔をふりまく現状」では、いくらでも発生するリスクがあります。

まじめな従業員は、
「悪意のお客さま」には、「しっぺ返し」にあってしまうのです。
企業が今後考えることは
「店でのお客さまとの距離の持ち方」だと思います。
しかし、現場で警戒して、安易に引いて構えたら、
・「態度が悪い」
・「笑顔が無い」
・「事務的で心が無い」
などとお客さまから注意され、
あげくのはてには
・「売ることしか考えていない」
・「その笑顔、つくっているだろ」
など「神様であるお客さま」に誤解されてしまいます。

▼対策は

「サービスの基本」として、
「私たちは何をするのが本来なのか」
を見直すことです。
それでも、現場では
・「自分が考えた(最大限の)笑顔」でもない」
・「むやみに笑顔をふりまいているわけでもない」のに、
「錯覚お客さま」が発生しています。
でも、でも、「普通の(並みクラスの)笑顔」でも、「素晴らしい笑顔になってしまう人」がたくさんいます。私もよく錯覚します。

あなたの笑顔が素晴らしいほど
・酔ったお客さまが「錯覚してしまう」のです。
・営業現場なら「セクハラ」モードです。

そういう場面で
「きっぱり」と、
・ストップをかけられるか
・よけきれるか
の問題です。
これは「限度問題」でもあるので、「そんな気持ちはなかったお客さま」に対しては、大変失礼なことになってしまいます。
しかし、怖がってはいけません。

迫られるということは(迫られたら)
相手は、明確に
「お客さまモード」から「プライベートモード」に切り替わっています。
これは「仕事」ですから
・「(お客さまだからと)遠慮せずに」
・「上司に態度が悪い」とか言われても気にせず
「きっぱり(毅然とした態度)」です。

▼まとめ

その後は
・「事件」になるか
・「お客さまが(気づいて)あきらめる」か、に分かれます。
※事件になってからでは手遅れです。
※事業を(社員・従業員)を守るためにもしっかり議論しましょう。

レシート記載やめても
「名札」で「個人名」を表示しているから「公開も同然」です。
・「名札もやめよう」
・「ニックネームにしよう」
・「レシートへの担当者名記載を中止しよう」
・「レシートには番号(暗号)を表示しよう」
などいろいろアイデアが出ると思いますが
さあ、考えどころです。(K)

※個人での「SNS発信の問題」と混同しないように考えてください。

シェアお願いします。
↓ ↓ ↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket