3 企画力の解明(?表現力)

   2017/05/03


企画の表現では
・「なぜ、そういう結論になったか」の論理
・「実行するとどうなるか」の最後のかたち(完成予想)
の2つが、大きな表現ポイントです。
気づき、組み立てられた「あなたの頭の中」にある企画案を、
相手の頭の中にインプットしなければ伝わりません。
そのために
1)「案を見える化」する
2)「内容を説得」する
に分けて解説します。

図解(表現力)

1)「案を見える化」する

「何の企画(種類)」をしたのかにより、
「何によって」案の姿を見せるか、
案を載せるメディア」が変わります。
・コンセプト開発などでは「文章」や「図解
・街づくり(店づくり)などでは「図面」や「模型
・商品開発(工業デザイン)などでは「試作品
・アパレル・ファッションデザインなどでは「スタイル画
・広告宣伝案やWEBサイトの企画では「クリエイティブ案
・ビジネス事業開発などでは「収益シミュレーション
といったように、企画テーマごとに最適な見せ方(表現のしかた)があります。
さらに、
「飲食業のメニュー開発案」などでは、「新しい開発方針の提案」は「企画書」や「スライド」でのプレゼンテーションで行い、その結果としての「新メニュー」は「試食(試作)」などで検討されるといったように、企画段階ごとにも最適な見せ方・伝え方があり、いくつかを組み合わせるのが実態です。
企画の進行に沿って、これらを織り交ぜて提案することになります。
・模型のすごさ
・画面のおもしろさ
なども重要ですが、それに頼ってはいけません。
肝心なのはその説明のしかたです。
※KASEDA流では、“模型の作り方”や“クリエイティブ案”の作り方については解説しませんので各自研究してください。
※「案の見える化」であって「最後のかたち(出来上がり予想)を表現すること」だけではありませんので注意してください。

2)「内容を説得」する

?企画案をどう成立させたのか
「因果関係」を表現することになります。
着想・構想段階で「この案件について、どう考えたのか」という企画のストーリーをつくります。この企画で問題が解決できることを伝えます。
その「説明の手順」をつくってください。

?企画書をどう作成するか
企画ストーリーのなかの「特定の部分を証明する資料」の作成です。
企画ストーリーも目に見える形で表現することになります。
プレゼンの準備としての「企画書作成」作業です。
「企画書ストーリー(ページ構成)」をつくります。
「話すこと・見せるページ」などが決まります。

?プレゼンなどでどう話すか(話の展開)
どのように説得するかの手順を決めます。
「話し方」を含めた「説得ストーリー(あらすじ)」をつくります。
今までのすべての企画作業は、
この最終段階での「説得」を目的として考えます。
説得には、
この3つの「説得の粗筋(あらすじ)」を決めておくことが肝心です。

図解(3つの企画ストーリー)

ストーリーづくりのポイント

?企画ストーリー
あなたの頭の中の因果関係(企画の論理)を説明します。
「問題→原因→対策」の順が基本です。
着想段階や構想段階でどう考えたのかを「端的」に押さえてください。
・これが原因で
・これが発生した
・それにより困った問題が起きた
・その対策は
・こういった理由で
・これを選んだ
といったことを「かいつまんで話せる(粗筋)」ようにしてください。
論理を説明するときには、「おもしろおかしく」は余計な話になります。

?企画書ストーリー
企画書作成をする場合は、
前提として与えられた条件やデータ分析の結果などを、
図に例示した「企画書のながれ(ページ構成)」で作成してください。
プレゼンテーション用に全部使うかどうかとは別問題です。
・思考の記録(判断の根拠)として作成します。
・プレゼンテーション用に抜粋あるいは新たに作成します。
など用途(説得ストーリー)に合わせて再編集します。
ここで重要なのは
・「要約版」を冒頭に配置すること
それはプレゼンテーションの粗筋にも近いものです。
・作成したページはすべて使ってください。
「後で読んでおいてください」はタブーです。
・使用した文書は、「すべて相手に渡す」こと
後で渡すチャンスはありません。
今日の成否で、一巻の終わりかもしれません。

?説得ストーリー
あなたが、「どこから・どのように話すか」のストーリーです。
どこにどのくらいの時間をかけるか、も決めてください。
会社によっては「3分」しか与えられない場合もあります。
トップによっては「1分で話せ」という人もいます。
※??の準備をしておくと「1分で話せます」
このときの「1分の話(あるいは要約版)」が「説得ストーリー」です。

注意ポイント
因果関係や出来事の「時系列」とは限りません。
最初からいきなり「最後のかたち」を伝えるなどもありです。
提案相手に合わせて「シナリオ(粗筋ストーリー)」を考えてください。
あなたが「これなら勝てる!」と思っていないと、
どんな話をしても企画は通らないでしょう。

補足

個別スキルについては検索してみてください。
検索キーワード
・Scenario Writing(シナリオライティング)うまく書く
・Storytelling(ストーリーテリング)うまく話す

話を組み立てるときの自分の弱点がどういったところにあるか
などに気づかされます。以下を検索してみてください。
検索キーワード
・シノプシス
・ストーリー
・シナリオ
・インデックス
・サーマリー
・マスタープラン
(※)ディティール(詳細化)
(※)プロット(ネタ・素材・部品の配置)

これらをまとめると
?プロットを立てる
?プロットに枝葉が生えてシノプシス
?これらが数本で骨格を形成(スケルトン)
?話としてまとめれば完成ストーリー
となります。

企画力まとめ
(K)企画力学習は
「何が肝心なのか(何を求めるべきか)」をわかって学習しましょう。
(K)あそび心(企画が通りやすくなる)は、
対処範囲が広すぎるので今回は割愛します。
(K)企画力確保への「企画学習のかまえ方」終了です。

シェアお願いします。
↓ ↓ ↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket