step2-(4)働き方改革:いきいき社員づくり

 


step2、今回は、現状と目的の間の課題と個別企画の処理のしかたです。企画作業中でも、最終段階でも、どの段階でも構いませんので再確認してください。
こんな企画を立てた場合
現状(1)社員の意識低下に対して
対策(2)社員活性化策を企画して
目的(3)いきいき社員(企業)をつくる

「いきいき社員づくり」で企画案が伝わりますか?
「はい、伝わります」

伝わるのですが、受け手のそれぞれが、”自分なりの解釈”で目指すところを受け止めます。なので関係者の”ゴールの姿認識”が、まちまち(ばらばら)になってしまうのです。結果、各現場ごとに、ばらばらな”いきいき社員”が出来上がります(成果が、企画段階で狙ったところにコントロールできなくなってしまうのです)。

企画は、こういう概念的・情緒的言葉を使うことが多いのですが、それはそれで構いませんが、その言葉の裏付けとして、「こういう状態になることを”いきいき社員”とする」というような共有(定義)ができていればよいのです。
「現状分析(1)・企画案策定(2)・目的設定(3)」のどの場面でも、企画者の頭の中での企画の発想はこういった言葉で進行しますので要注意です。ではこういった言葉を「裏付ける」とは、どのようなことなのかを解説します。

【物語風に】
現状社内で、社員の意識低下が問題となって、対策を立てることになった。その原因を探ったところ3つの原因が考えられた。対策も3つ必要だ。


当社も、将来に向かって、社内を「働き方改革」でいわれるような「自立した・・・」状態にしたいということで企画を立てることになった。
どのような会社にすべきか、社員の思い描く理想の会社像や仕事のしかたをアンケートでまとめた。そのなかで、「社員の意識が低下している」ことが大きな原因として浮かび上がった。
いろいろな原因が考えられたが、理想のイメージへ向かって
原因(1)研修制度もなく将来への「希望が持てない」
原因(2)育児や私的なことで「仕事に影響」が出る
原因(3)「会社全体のこと」がよくわかっていない
ということが主な原因とされた。課題は、「各人各様な受け止め方」にどう対処するかということが重要だ。そのうえでこれらを好転させる企画が必要だ。
対策(1)研修でスキルアップできる制度を導入すれば、”将来への希望”が持てる。
対策(2)育児中でも、それが”障害にならない”勤務体制がとれれば頑張れる。
対策(3)社内外に対して今回の施策を積極的にコミットメントすることにした。
(会社の”本気度”が伝わるだろう・・・)
これらの対策を総合すれば、「いきいき社員(狙いの達成)」になるだろう。
これらの対策を総合すれば、「いきいき企業(狙いの達成)」になるだろう。


(案はきちんとできているとして)
これらの案をまとめれば「社員活性化策」といえる。
これらを計画通り実行すれば「いきいき社員」に変わる。
企画をするときに、いきなり
・「社員を活性化しよう!」
・「いきいき社員づくりだ!」
というように「よいことば」で発想しますが、実際の企画作業の中で、
・”いきいき”という「あるべき姿(目的設定)」は「どういう状態のこと」なのか
・この各対策案の結果は、「それぞれどのような結果」をつくり出すか
(などがきちんと定義されているとして)
・対策案をまとめると何と表現できるか「社員活性化」だ。
これで
現状(1)社員の意識低下に対して
対策(2)社員活性化策を企画して
目的(3)いきいき社員(企業)をつくる

企画ができた。
▼まとめ
大きくこの構造を理解して、発想をめぐらせましょう。
この3行の太字でまとめられた企画案の裏には、
それぞれの言葉を裏付けられる内容や言葉の共有をしておくとよいのです。

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