step:3-(1)伝えることの裏側に

 


step3は、企画書とプレゼンテーションのためにしておくこと。今回は、「その(1)企画案の全体像の把握と再構築」についてです。
これをやっておくと伝える(企画書やプレゼン)チャンスが無くなっても、「短い時間で、口頭で説明できる」ようになります。企画が体に入るのです。

ちょっと復習
●企画作業には大きく3つのステップがある。
Step1 オーダーを考えるステップ
オーダーの中から、「企画案の条件」を探る作業をする。
Step2 企画を考えるステップ
目的達成手段としての「解決策」を考える作業をする。
Step3 企画書を考えるステップ
説得のために「企画案の詳細」をつめる作業をする。

図step:3全体像

具体的作業としては、
3?(1)全体像の把握・再構築
3?(2)企画の詳細化
3?(3)コンセプト化
3?(4)プレゼンテーション
の4つが主な作業となります。

図step:3-(1)全体像の把握・再構築

3?(1)全体像の把握・再構築
ここでは「論理(構造)」と「企画書(表現)」を考えます。

▼3?(1)?1
論理では、(例題の社員活性化の場合)3つの個別企画のそれぞれについて「現状・問題・原因・対策の方向」が理路整然と抑えられているかを確認します。3つの個別企画がそれぞれ、うまくいった場合の結果を合計すると「狙った状態」を創り出せているかなどと確認します。思えなかったら「ふりだしにもどる」です。思えるまで修正を加えます。修正を加えたら、再度全体を見てください。1つの企画の部分修正だけで終わらせると、ほかの2つに影響が出てしまう場合があります。

▼3?(1)?2
企画書では、ここに来るまでの調査や発想(アイデア)を伝えるために、どういった「内容・ページ構成」で説明するかを(説得手順を想定しながら)一式を描きます。資料整理(使う部分と使わない部分のチョイス)というイメージです。図解化が必要な部分とかもここで確定させる。
「企画書」については、別途詳しく解説しますので、ここでは「論理構成」について「何をするのか」のイメージをつかめるように解説します。

個別企画の裏側を詳しく見てみましょう。

事例では「停滞している社内」を活性化させ、元気を取り戻し、「いい会社にする」ために、「社員活性化企画」で「いきいき社員」の集団に変えるのが狙い・・・という設定でした。
作業は
個別企画を並べて全体を眺める
(全体を見るのが目的)
□個別企画の現状から解決策への論理の流れを再確認する
(これは他人に見せませんから自分にわかる言葉で端的に書く)
□3つの個別企画の想定結果をまとめてみる
狙った姿(社員が活性化している)と思えればOKです。

たとえば
個別企画(1)を詳しく見てみましょう。
・今まで部門教育、それも営業用の教育しかしてこなかった。教えることも「売り上げにつながるようなテクニック集」のようなもの。さらには教科書も旧態依然としていて、基本とかいうけど、現在のIT時代には古臭い。
・さらには、会社自体に明確な成長戦略があるのかどうかも不明。売り上げが上がれば、それが成長だ・・・のような理屈だ。社員のスキルアップは問題になっていない。
・つまりは、社員の「生きがい・やりがい」などには無関心なのか。ここからリセットしないと単なる研修企画のようだ。何のために、誰のために・・・の部分が欠落している。評価基準もあいまいだから・・・
・経営そのものについて、今後の必須の語学について、考える力の要請ということで企画力について、誰でも参加できる新講座を開始しよう。制度的にも支援する。
というようなストーリー建てて企画を眺めてみることをしてください。(2)(3)とやって、3つ揃ったら、「どんなストーリー」をみんなに話せるか・・・などと再確認するのです。
※「例での論理」はテキトーに書いてますから、作業イメージをつかむことに主眼を置いてください。

ここまでが終わると
1)具体的な作業量がわかり、作業見積が可能となる。
2)作業量が見積もれれば、日程が見積もれ、提案可能日がわかる。
3)具体的な企画予算(費用見積り)も算出可能となる。
実際にはここまでやらないうちに「見積もり(提出・受注)」するから大変なのです。

このあと次回
3?(2)企画の詳細化
3?(3)コンセプト化
3?(4)プレゼンテーションへと進みます。

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